📅「相続って、何から始めればいいの?」
人が亡くなると突然始まる相続の手続き。実は、期限があるもの・優先順位があるものも多く、後回しにすると大きなトラブルに…。
この記事では、相続開始からやるべき手続きを時系列順にわかりやすく解説します。
✅ 相続の手続きは「やる順番」が大切!
相続には「期限付き」の手続きが複数あります。
💡 例:相続放棄の期限は3か月以内、相続税の申告期限は10か月以内
そのため、優先順位に沿って進めることが重要です。
📋 相続手続きチェックリスト(時系列順)
手続き内容 | 期限・目安 | 必要なもの例 |
---|---|---|
死亡届の提出 | 7日以内 | 死亡診断書、印鑑 |
火葬・埋葬の手続き | 死亡後すぐ | 火葬許可証など |
遺言書の有無の確認 | できるだけ早く | 金庫・引き出しなどを確認 |
相続人の確定 | ~1か月以内 | 戸籍謄本、除籍謄本 |
財産・債務の調査 | ~2か月以内 | 通帳、登記簿、借金の契約書など |
相続放棄または限定承認 | 3か月以内 | 家庭裁判所へ申立書類 |
遺産分割協議と協議書の作成 | ~6か月目安 | 相続人全員の実印と印鑑証明 |
相続税の申告・納付 | 10か月以内 | 財産評価書、申告書、納付書 |
名義変更(不動産・預貯金) | 期限なし(早めに) | 登記簿、通帳、印鑑証明など |
📌 ステップ① 死亡届の提出・火葬手続き(1週間以内)
▶ 死亡届を提出する
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提出先:市区町村役所
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提出者:親族または同居人など
▶ 火葬許可証の発行
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火葬には役所発行の許可証が必要
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死亡届と一緒に出すとスムーズ
💡 葬儀社が代行してくれるケースも多いです。
🧑⚖️ ステップ② 遺言書の確認と検認
✅ 遺言書がある場合
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公正証書遺言 → そのまま使える(検認不要)
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自筆証書遺言 → 家庭裁判所で検認が必要
📌 自筆の遺言書を勝手に開封すると5万円以下の過料の対象に。
👨👩👧 ステップ③ 相続人の確定(1か月以内)
相続人を正確に確定するには、被相続人の出生から死亡までの戸籍謄本が必要です。
▶ 主な相続人
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配偶者(常に相続人)
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子(いなければ孫)
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父母(いなければ祖父母)
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兄弟姉妹(直系がいない場合)
🧾 相続人の調査は、司法書士や行政書士に依頼することも可能です。
💰 ステップ④ 財産と借金の調査(2か月以内)
相続する財産はプラスだけではありません。借金などのマイナスも調査対象です。
▶ 主な調査対象
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現金・預貯金
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株式・不動産・自動車
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住宅ローン・借金・未払金
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保険金・退職金・クレジット請求
📌 プラスかマイナスかを見極めて、「相続する/放棄する」判断をします。
⚠️ ステップ⑤ 相続放棄・限定承認の判断(3か月以内)
相続を受けるかどうかは選べます!
✅ 相続の3つの選択肢
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単純承認(すべて引き継ぐ)
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限定承認(財産の範囲内で借金を引き継ぐ)
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相続放棄(全て拒否)
⚠️ 期限は3か月以内。これを過ぎると単純承認とみなされます。
🤝 ステップ⑥ 遺産分割協議と協議書の作成
法定相続分に基づきつつ、遺産の分け方を話し合って決める必要があります。
▶ 遺産分割協議書とは?
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全相続人の合意内容を記載した書類
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不動産や預貯金の名義変更に必須
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相続人全員の署名・実印・印鑑証明が必要
🧑⚖️ 揉める場合は、家庭裁判所で「遺産分割調停」に。
📑 ステップ⑦ 相続税の申告・納付(10か月以内)
▶ 相続税の申告が必要な人
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相続財産が**基礎控除額(3,000万+600万×人数)**を超える場合
▶ 支払方法
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原則現金一括納付(分割や延納も条件付きで可能)
📌 財産評価は専門性が高いため、税理士に依頼するのが一般的です。
🏦 ステップ⑧ 名義変更手続き
財産を「自分のもの」とするためには、名義変更が必要です。
▶ 主な対象
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不動産(土地・建物)→ 法務局で相続登記
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預貯金 → 各金融機関へ申請
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株式 → 証券会社・信託銀行など
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車・保険 → 所管の窓口へ
📝 まとめ:相続手続きは「期限順&準備」が成功のカギ!
手続き内容 | 期限・注意点 |
---|---|
相続放棄 | 3か月以内 |
相続税申告・納付 | 10か月以内 |
遺産分割協議 | 期限なし(早め推奨) |
名義変更 | 忘れるとトラブルの元に |
🧭 わからない部分は専門家(司法書士・税理士・行政書士)に相談するのも◎
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